49歳、英語、やり直し

文法知識、語彙力強化を怠って適当にやり過ごしてきた英語との付き合い。今更感はありますが手持ちの本と無料の教材を使ってやり直す学習の記録。日本語のカタカナと英文の大文字羅列が苦手。

海外で仕事をしたいと考えている人、英語を使って仕事をしたいと思っている人へ

2021年1月1日(金)日本は新年。

ここ香港は、2020年から2021年という新しい年になった、人々は夜通し街に繰り出し近しい人と楽しむという雰囲気はあるものの「新年」という感じではない。2021年は2月12日が元日。

 

さて。

将来英語を使って仕事をしたいと思っている人や、海外で仕事をしたいと考えている人宛に、今、時間があるのならこんなことしたら良いかもよ、ということを思いつくまま書いてみましょうか。そうは言っても私自身は社会人の殆どの時間を日本以外で過ごしてしまって、日本の様子がよくわからないから日本に住んでいる人にはあまり参考になることもないかも。

 

 

外資系に勤めたいと思っているのなら

日本で採用されて外資系企業に勤めるというのも1つの道かもしれないけれど、日本採用を経て外資系企業で働いているということは会社の本部から見たらあなたはローカルスタッフの1人という立場になることもあるというのは予め知っておいたほうが良いと思う。もちろん例外もある。日本で外資に勤めている人だって逆エクスパット的な人も実際いらっしゃるし、そもそもセグメントで日本市場は多くの企業がアジアの枠から外して1つの市場としてセットアップしている事も少なくないから、巨大企業の日本本部勤務なら自分がローカルスタッフだという事を感じることも日常的にはあまりないかもしれない。でも多くの場合、本社からみたら日本ローカルスタッフという立場ではないかしら。アジア各地に進出した日本の企業がタイ支社のスタッフやベトナム支社のスタッフを「ローカルスタッフ」「ローカルさん」と呼ぶのと全く同じ。本部では「そういうことはローカルにまかせておけば良いでしょ、わざわざ我々がすることでもないよ」という形で登場する「ローカルスタッフ」。

どうしても日本国内で働きたい人は日本採用という道が現実的だと思う。それで良いという人はそれで良いと思うしなんら異論はない。実際、日本は暮らしやすくて良い国だ。ただ、そうではない形を思い描いている人は転職活動をする時に日本採用を目指すのではなく本部に直接連絡をとってみるのも1つの方法だと思う。企業のサイトを覗くとたいていの場合"join us"とか”careers"とか"recruitment"とかそれらしいページが設けられている。経歴と合ったポジションが募集中枠になくてもCVを送っておけば先方でポジションに空きが出た時にインタビューを受けませんかとTA(Talent Acquisition)がコンタクトを取ってくる場合もあるので興味がある企業には連絡を入れてみるのもいいと思う。海外ではLinkedinを使うというのが今の流行りだと思うからそれを使える人はLinkedinを使うというのが一番いいと思うけど、あの仕様は多くの日本の方にとって近寄りがたいと思うので、気になる企業があれば是非是非サイトを覗いてみて下さいね。

先程「転職活動をする時」と書いたのは、即戦力にならない外国人を採用するという習慣はないから。労働VISAが必要だもの「自国の人にこの技はない」という何かしら「特別で専門的な知識や実技」が必要だから新卒で何も技を持っていな人は他の道を探る必要がありますね。

 

日本企業で働き海外駐在したいなら

商社とか貿易会社とかを想像しがちだけれど、メーカーとか工場系とかそうした企業の方が機会が多いのではないかと思う。私はそうした日系企業に勤めたことはないので実際のところはわかりませんが、商社や貿易会社では英語ができて当然というのが土台にあるし、駐在員になれる確率というのは低い気がする。メーカーや工場系の駐在員さんは一般的に商社に比べ駐在期間が長いし、場所も都市部以外という場合が殆どだし駐在員に立候補したいという人は比較的少ないのではないかしら。あくまでも私の想像なので将来駐在員をしたいと考えている人は商社、貿易会社から少し離れたところの情報収集もしてみて下さいね。

 

CNNやTEDよりBloombergを見るのが良いと思う

英語知識と時間にゆとりのある人はCNNやTEDで英語をさらに磨けばいいと思う。私にはそんなゆとりはなかった。仕事をするということは経済活動に直結している。特に私のようにS&M職で仕事をしてれいれば1日の中で接する英語の多くは経済関連だ。revenue, yield, YTD, MoM, outlook, budget vs forecas...経済に特化したBloombergでの英語は仕事をしていれば毎日出会う英語ばかりだし、当然経済に関する話が中心なので言葉の方向がある程度限れているから勉強もしやすい。今日ピックアップできた単語を明日仕事場で試せるし効率も良い。それに登場する企業の数々を知識として持っていることで日々の仕事の流れも違う。世の中には聞いたことも無いような企業が沢山あるし、固有名詞というのは知識がない中で咄嗟に出てきてもなかなか聞き取ることはできない。何も知識がないままではコンペティターレポートを作るにも大変な苦労と時間が費やされる。日々Bloombergなどを見て固有名詞だけでも何となく頭の中に記憶として残っていると会議中にどこかの企業名が突然現れてもそれが記憶の中から何となく現れるから落ち着いていられる。仕事をするのならせめて仕事で使う英語くらいはどうにか回せるようにしておきたい。四方八方に話題が飛ぶ日常生活の会話や生活用語をどうにかしたいなんて夢のまた夢、まだまだだ先の話。

 

職場の環境が合わないのなら転職をしたらいい

何事もなく平和に穏やかに収入も仕事内容も特に不満はないし転職をする理由も特に無いならそれが一番だと思う。でも何かしら不安とか不満とかストレスを感じるとかそういう思いがあるのなら転職したら良いと思う。半沢直樹氏も君嶋隼人氏もSMAPも嵐もみんなみんな、転職したら良いのに。家族とよく話し合って納得できる道を行ったらそれで良いじゃない。家族を振り回してしまったらよろしくないと思うけど。若い頃はいろいろ試してみたらいい、でも35-38歳くらいまでには何かしら専門性を絞った方が後々の人生、幅も広がるように思う。技術系でも良いし、財務系でも良いし、S&Mでも良いし何でもいいのだけれど、会社は変わったけど自分の職種はこれですというもがあった方がいざとなった時に動きやすい。2,3年で転職するのが普通の香港でも43、44歳を過ぎたころから引き抜きはあっても自ら転職先を探すとなると極端に少なくなるから職種の専門性はあった方がいい。日本人に絞ってみてみるとミドル、シニア層でアジアで求められる職種は技術士、工場管理、建築管理などが目立つかしら。S&Mで行くのなら私は外資企業の日本市場担当をお薦めするかな。日本企業のアジア、海外営業というのは若い方々が求められることが多いし、現地採用ということが殆どだし、それならば非日系企業で日本市場を担当した方が会社の中で日本に関することにおいてはイニシアティブを取れるから、社内やり取りが苦でないのならば非日系も視野に入れてみて下さいね。

 

 

色々書きたい事があったのだけれど思いの外長くなったし、またの機会にいたしましょうか。