JAPAN-U.S. RELATIONS
Japanese PM holds talk with U.S. Pres. at White House
本日、2021年4月17日(土)、日本でのニュースは日米首脳会談が大きく取り上げられていることと思います。
産経新聞:日米首脳会談のニュース一覧
産経新聞(2021年4月16日):脱炭素化を日米が主導 首脳会談 バイデン氏「果敢に行動」 2030年目標の達成へ協調
脱炭素化を日米が主導 首脳会談 バイデン氏「果敢に行動」 2030年目標の達成へ協調 - 産経ニュース
日本の菅義偉首相とバイデン米大統領は16日に米ワシントンで開いた首脳会談で、「気候変動に関するパートナーシップ協定」を新たに創設することで合意した。
香港では日米首脳会談のニュースももちろん取り上げられていますが、どちらかというと中国、フランス、ドイツ間で行われた気候変動に関するオンライン会合の方が大きく取り上げられている印象。見ているチャンネルがCGTNだからでしょうか。
産経新聞(2021年4月16日):中国、仏独と気候変動オンライン会合
中国、仏独と気候変動オンライン会合 習氏、米国牽制「カードにするな」 - 産経ニュース
CHINA-U.S. CLIMATE TALKS
U.S. envoy John Kerry meets with Chinese officials
CGTN(2021年4月17日):
What should we expect? U.S. Envoy John Kerry in China for climate talks
South China Morning Post(2021年4月17日):China says climate onus on US in John Kerry talks
China says climate onus on US in John Kerry talks | South China Morning Post
onus:onusというのは負担、重荷、義務、責任という意味らしい。
onusの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB
ところで、日本の多くの方は中国ではTwitterもYouTubeも使えないと思っていらっしゃるかもしれませんが、先程リンクしたとおり、中国政府はYouTubeもTwitterも必要に応じて、いや、むしろ日本より積極的に活用していると思います。
中国のスポークスマン 華春瑩女史のツイッターアカウント(英語発信)を貼っておきます。
Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) | Twitter
日本では報道されない中国の意外な一面にも接することができるので時々覗いてみるのもいいかもしれません。
前置きが長くなってしまいました。
さて、英語。
CLIMATE CRISIS
China to work with Germany & France
などの文字列が本日のニュースでは多く見受けられます。
CGTN(2021年4月16日):
China in the fight for carbon - neutral future
Leading with action: China in the fight for carbon-neutral future - CGTN
このニュースからはtrilateral virtual summit
これまでも目にしていたのかもしれないけれど気づかなかった。2020年、2021年らしい言い回しだなと思ったtrilateral virtual summit
新型コロナが収まっても1つのスタイルとして定着するかもしれませんね。
それにしてもtrilateral の発音、発音というよりスペルと音の関係かしら、何だか口の周りがゴワゴワ。
DW(2021年4月17日):Germany and France agree on climate cooperation with China
Germany and France agree on climate cooperation with China | News | DW | 16.04.2021
こちらのニュースからはemission
emission : 排気、排出、排出物
emissionの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB
emisions goals
cutting emissions
など、登場しました。
carbon dioxide 二酸化炭素も頭の痛い問題です。
carbon dioxideの意味・使い方|英辞郎 on the WEB
Nikkei Asia(2021年4月16日):
China's Xi ready to step up climate change cooperation with France, Germany
China's Xi ready to step up climate change cooperation with France, Germany - Nikkei Asia
こちらのニュースからはgreenhouse gas
greenhouse gas : 温室効果ガス(GHG)
greenhouse gasの意味・使い方|英辞郎 on the WEB
気象庁のサイトによると「温室効果ガス」とは「人間活動によって増加した主な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがあります。」とのこと。
気象庁 Japan Meteorological Agency
少し前までは「climate change」というフレーズが多かったように思いますが、そういえば最近は「climate crisis」がより使われるようになった印象だな、と思っていたら関連記事がありました。
EcoNetworks(2019年10月25日):「climate crisis 気候危機」への危機感
「climate crisis 気候危機」への危機感 | EcoNetworks | エコネットワークス
なるほど、2019年5月に英国ガーディアン紙がclimate changeの代わりにclimate crisisを使用する方針を発表したのですね。
EcoNetworks(2019年7月9日):温暖化ではなく「酷暑化」表現を選ぶ姿勢
温暖化ではなく「酷暑化」 表現を選ぶ姿勢 | EcoNetworks | エコネットワークス
そして2021年となった今「climate crisis」は「気候危機」という日本語ですっかり定着しているようで、検索してみると確かに多くの記事がヒットしました。
climate crisisは中国、香港でも大きく取り上げられるトピックスの1つなのですが、それを「中国が気候危機の大元なのだから当然だろう!」と言い放つのは少し乱暴すぎるかなと感じます。確かに中国は大きな原因の1つとなってはいるけれど、それに対し中国政府も真剣に取り組んでいこうという姿勢も感じ取れます。
14億の人口。
この14億の人々がよりよい生活環境を目指し環境にも優しい世界を同時に作っていくというのは、そう簡単なことではありません。
昨今、経済の急成長部分だけが注目されやすい中国ですが、まだまだ生活自体が厳しい方や不便な生活を強いられている人も多いのが現実。中国政府は一部の人だけが裕福になるのではなく国民すべてが貧困地区と呼ばれる環境から改善される社会を目指し進んでいる最中のようです。
そうした段階というのは日本や他の国々も経てきた過程であると思うので「自分たちは過去に済まして来たけど、それはそれ、これはこれ。中国やインド、パキスタンやインドネシアなど莫大な人口を抱える国々がこれから経済発展する過程で環境破壊するのは許さない」では、それでは少し乱暴すぎると思うのですね。
climate crisis の問題は1つの国の方針だけで解決できる問題ではなく、多くの国が協力が必要だし、普段は喧嘩し合っていても、この部分だけはね、どうにか知恵と力を合わせ同じ方向に進んでいって行けたらいいなと、そう思います。
そして日本はもう少し日常的にclimate crisisに対する世界の取り組み関連のニュースが取り上げられる環境になったらいいなと強く願います。